夢世界とパーフェクトワールドの開発が送るMMORPG「誅仙」のレビュー。
近作のゲーム性は夢世界に、グラフィックはパーフェクトワールドに近いものがあります。 両作の象徴ともいえる空を飛べる「飛行システム」とマップ指定で移動できる「オートラン」が融合し、 15人までで作る「家族」、それを束ねる「旅団」という新システムが導入されています。
世界観は歴史漂う中国を舞台とした東洋ファンタジーがベースになっていて、幻想的なBGMが物語の壮大さを一層と引き立てています。 奇抜なキャラが目に付いた夢世界と比べて、PCキャラやモンスターは無難にまとめられている感じです。
操作はマウス主体とWASD、それに加えてスペースでジャンプが可能です。 淡い色調のグラフィックやスキルエモーションが美しいながらに低スペックのパソコンでも動作しやすいのが魅力です。
ゲーム序盤はクエストを主体にレベリング
ゲーム序盤はクエストを主体にレベリングすることになり、 メインストーリークエストである「誅仙クエスト」を軸にして、「モンスター討伐系、アイテム収集系、進展系、お使い系、到達系、反復系」 のような様々なクエストがあります。特に、ジャンプを使用して特定の位置に到達するクエストは他には無いタイプのクエストに感じました。
プレイした時には未実装でしたが「釣り」によるクエストもあるようです。
「誅仙クエスト」を重点的に攻略していこう
夢世界と同じように、ストーリークエストである「誅仙クエスト」を重点的に攻略していき、 モンスターが強く感じたら他の進展系のクエストに挑戦するのがスムーズに進めるには良さそうです。
ただ、クエストの一つ一つがソロでも短時間で終わってしまう上に、複数クエストで同モンスターが対象になるものが多くあります。
このゲーム性により、他のプレイヤーが討伐しているモンスターを見るだけではクエストの進展状況が分かりにくく、 積極的にPTを誘うのは難しいように感じました。複数人で倒すべきボス系のモンスターが序盤にいないこともPTの組みにくさに 拍車を掛けている感じです。
総合評価
グラフィックの毛色は違いますが、夢世界で遊んだことがある人にはすんなりと馴染める感じです。 やはり、クエストNPCや討伐mobまでもMAP指定で移動できる「オートラン」の便利さが際立っている感じですね。
マイナス点は、オートランのお陰で楽とはいえ広大なフィールドを走り回ることが多い。 装備を強化していくのがメインのため装備自体は中々変わらない。のがちょっと気になった感じです。
今回のレビューはクエストが一段落ついてレベルが上がりにくくなるまでのプレイになりましたが、 まだまだ未実装のシステムもあったので今後はもう少しすんなりレベリングできるようになっていくと思います。
成長する飛行システム・法宝システム(頭上に点くオプション)や、 毎日訪れる多数のイベントに参加していくであろう中盤の盛り上がりはこれから充実していくことを期待するにしても、 序盤は安心して遊べるオーソドックスな分かり易いタイプといえそうですね。